だいずと怪談話

ようこそ！『だいず館』へ

初めての人も

『だいず』の事

ちょっとだけ気になる人も・・・





 


それは、夏の日の出来事だった・・・


何故か、なぜだかわからないんだけど・・・
どうしても、そこに行かなくちゃいけない気がしたんだよ。


いつもの公園じゃない・・・

前に１度だけ行った公園




 


『だいず』と一緒に

行ってみたくなったんだよ

日が傾きかけて
少し薄暗い公園だった・・・









その公園には

野球場があって


誰もいないんだけど

？？？
なんだか視線を感じる・・・




ふと、『だいず』の方を見ると・・・






 


『だいず』は伏せている・・・


マウンドに程近い場所に
伏せてしまって動きたくないみたいだ・・・



『だいず』？・・・


呼んでみたけど

反応が薄い・・・


どうした？



『だいず』は呼吸が激しい・・・


暑いからなあ・・・

日も落ちてきたのに
この蒸し暑さは何なんだ？・・・


ふと、足元を見ると
野球のボールが・・・


『誰かが忘れて行ったんだぁ』
そのボールを拾おうとした時・・・？！！

なんだか視線を感じる？！


後ろからだ・・・

・・・


ぼくが、寄りかかってる
バックネットのフェンス越しに
強烈な視線を感じる・・・


ぼくは、そのまま凍りついた・・・

振り返ろうとしたが
体がそれを拒否している。


寄りかかったフェンス越しでも
ハアハア・・・という

誰かの吐息・・・

ぼくのすぐ後ろだ・・・



だけど、振り返れない・・・


一瞬、
パニックに陥りそうになる

ぼくは、手にカメラを持っている。


『そうだ・・・！』


カメラを持ってる時は
ぼくは『だいず館』なんだ・・・


『だいず』の『おとしゃん』なんだ！


心から、勇気が湧いてくる



ノーファインダーのまま
後ろに向かって





シャッターを押した！！






 



　『キャッシャ！！』

薄暗い為にシャッタースピードが落ちている

歯切れの悪い音・・・








 


散歩途中の

『オーストラリアン・ラブラドゥードル』？

『だいず』と遊びたくて
見ていたのかぁ・・・



ちょっとだけ
暑さやわらぎました？